斬ったり刺したり抉ったり、で、お前はきれいなその手でひとをころしてきたんだねきっとずっとこれからもそうしつづけるんだろう嘆かわしいことだよとなげくふりして嘲笑ってやる。その道足元気をつけてねぬかるんでいるよ、血溜まり。まるで海のように広がってお前の足をとる赤い。下を向いてみてご覧まじまじと、底を覗き込んで映るのはきっとおぞましい理想主義の偽善者面、にむけてちらばる残骸から怨嗟の声が聞こえてる。発狂しそうなのかい、辛いんだ苦しいんだ逃げ出したいんだろうそう簡単には許されないぞもっと苦しんで足掻けよ。そんなお前を見ているのが楽しい(くるしい)んだ。助けを求めてくるお前の手を握る素振りで突き放す。その一瞬に垣間見える絶望の表情を見たいんだ。非道いと思うかいひとでなしだと俺を責めろよ詰ってくれ唾を吐きかけてくれ憎んでくれてかまわないなのになぜそうまでにやさしいかなしいいとおしい苛立ちと憤懣を訳もなく向けられてされどもなおおれをみて微笑うな。お前のそのまっすぐな視線にふへんのあいにおれは殺されるこわい。優しくする腕はあの日に捨ててなくしてもうおれには傷つけることしかできないのに何度でも手をさし伸ばされる振り払う耐えるもう一度何度でも伸ばされる手に、くら、り、振り向きかけてもまた逃げ出して繰り返す。どこで間違った。おんなじところをくるくるまわってる二人。くるくる。くるくると廻り続ける鬼ごっこの鬼同士くるくる。ああ俺たちは道化者だ。笑ってくれてかまわない、さあ(どうぞ)。